消費者金融 ー末期状態ー

ギャンブル依存症の末期状態の判断材料として上げられるものは、消費者金融への借金です。ギャンブル依存症が進み、初期段階から末期段階になっていく過程の中にお金の問題は付き物です。これは、ギャンブルがお金を賭けることであるため、切っても切り離せない関係になるのです。

ギャンブル依存症の初期段階では、自分の収入の遊びに使える範囲でギャンブルを楽しみます。それが進むと、遊びで使えるお金から、生活費に手をつけ始めます。生活費も使い果たし、自分の収入以上のお金を使いたい場合は、借金をします。借金は、まず親族や友人関係、会社関係など、手をつけやすい所から借ります。それができなくなると、最後には消費者金融にお金を借ります。消費者金融は、当たり前ですが借金です。それは、公共機関なので親族や友人などと違い利子が発生します。もちろん闇金融でない限り、十日で一割などと言われる暴利ではありませんが、返すのが非常に困難になります。

ですが、これは自力でギャンブル依存症を治す荒治療でもあります。使えるお金がないのですから、ギャンブルはできません。それでもギャンブルに行ってしまう。これが本当にギャンブル依存症の末期状態に当たります。ここが最後の砦となり、これを超えるか治るか、それが非常に大事なことです。

では、消費者金融とは実際には、どんな感じなのでしょうか?CMなどでクリーンなイメージで気軽に借りることができ、簡単に返済ができるとイメージがついているかもしれませんが、大間違いです。簡単に借りることができますが、返済は想像以上に大変です。利子が返済をするのが大変な原因になるからです。利子だけの返済では元本が減らないため、返済額によっては、利子だけ毎月払い続けることになります。ギャンブルで熱くなり、返済額など気にしないで消費者金融に借金をしてしまったら、想像以上のことで驚かれると思います。

消費者金融の利用者は、2008年のデータで2351万人の利用者がいます。これを日本の人口1億2777万人。そのうち就労者は8000万人。これを利用者の人数に当てはめると、4人に1人の計算で利用した事がある。または、借金があるとデータが出ています。この中で、ギャンブルが理由で消費者金融を利用した人の人数は出ていません。ですが、消費者金融と切っても切り離せないギャンブルの世界なので、少ない数ではないと思います。

消費者金融でも足りない場合、自己破産など生きるのにペナルティが発生することになります。自己破産をすれば、借金が帳消しになり、今後クレジットカードが作れなくなります。自己破産は「借金が帳消しになる。やったー」では済まされないことです。世間では犯罪と大差の無く、同じような扱いです。やはり自己破産した人には近づきたくないのが本音です。それと、ギャンブルを理由に自己破産ができないことがあります。もちろん、自己破産をするのに理由が必要ですので、他の理由で通る場合もありますが、ギャンブルのみでの借金では、厳しいです。自己破産まで追い込まれる借金の総額は、250万円です。もちろん個人差・環境などはありますが、250万円の借金で首が回らなくなり、自己破産を決断する人が多いようです。

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